サイコパス能力から考えるサイクリングとは!?

 

映画で見るサイコパスは冷酷無比だけど・・・
「サイコパス」の一般的なイメージは、映画「羊たちの沈黙」の登場人物ハンニバル・レクターだと思う。自らの快楽のため殺人を犯すことになんの心の痛みも覚えず、高い知能と冷静さ、そして集中力でFBIの追求を平然と切り抜け、猟奇的殺人を繰り返す。
日本のサイコパスと言ったら酒鬼薔薇聖人が有名だけど、アメリカでは、IQ160の男前で130人以上を強姦殺害したロドニー・アルカラや、300人以上を殺したハンニバル・レクターのモデルでもあるヘンリー・リー・ルーカスなんてサイコパスがいて、存在自体が常軌を逸している。
おどろおどろしい話を分析するなら、サイコパスと呼ばれる人の資質は「反社会的」「自己中心的」「人の痛みが理解できない」「罪悪感がない」「病的な嘘つき」「衝動的」「異常性欲」「計画性がない」「演技や口が上手い」「人の心を読むのが上手い」「不安や恐怖やストレスを感じない」「プレッシャー下でも冷静で集中力がある」「知能指数が高い」「容姿がカッコ良い」などと言われる。
もちろん、これは全てのサイコパスが有しているものではない。色んなサイコパス度の高さの人間がいて、その資質のいくつかの(バラけながらも)総合得点が高い人を便宜上サイコパスと呼ぶのだ。ちなみに僕は「計画性がない」ところだけ完全サイコパスですが。

 

英雄や成功者にサイコパスが多いわけは?
今回はなんだか「怖いっぽい話題」ではじまったけど、これが実は自転車で速く安全に走ることと非常に関連しているので、もう少し我慢して読んでほしいのであるが。
さて実は、サイコパスという診断は精神医学にはない。そして、十把一絡げに「サイコパス」というけど、特徴の違いでグラデーションにタイプ分類ができる。そこには「悪玉サイコパス」と「善玉サイコパス」が存在すると考えられている。
つまり、「反社会的」「自己中心的」「人の痛みが理解できない」「罪悪感がない」「病的な嘘つき」「衝動的」「異常性欲」の傾向が強い人は、犯罪に走りやすい「悪玉サイコパス」だ。
一方で「演技や口が上手い」「人の心を読むのが上手い」「不安や恐怖やストレスを感じない」「プレッシャー下でも冷静で集中力がある」「知能指数が高い」「容姿がカッコ良い」という資質が高い人は「善玉サイコパス」と言えるだろう。
ご覧のとおり「善玉サイコパス」の資質というのは英雄ヒーロー的で、会社の重役や政治家や成功者に多く見られる。イギリスのサイコパス学の権威であるケヴィン・ダットン教授によると、キリストもナポレオンもフレディ・マーキュリーもジェームズ・ボンドもサイコパス度が非常に高いんだって!

 

サイコパスパワーで安全サイクリング!
さて自転車レース界ではどうだろう。善玉サイコパスの代表はやっぱりエディー・メルクスかなあ。「ハンニバル(人食い)」の異名があるし、小さなレースでも手を抜かない執拗さがそう感じさせる。そして、悪玉サイコパスの代表はやっぱりあの人。ランス・アームストロングに決まり。
考えてみれば、サイコパスの資質というのはチャンピオンになる為に不可欠な要素だ。プレッシャーを物ともせず冷静に集中して走り、ライバルの心を読む。ストレスを感じないから当然免疫力も高く疲労回復も早いし、負けたレースはすぐに忘れてフレッシュに次の目標へと向かえる。さらに自己中心的であるというのはエースにとって非常に重要な資質でもある。そんなわけで、世界選手権のトップ集団はサイコパスだらけとも言えるわけだ。
僕たち一般サイクリストだって、安全にサイクリングする為にサイコパス度が高いに越したことはない。交通事故に巻き込まれない為に、車の中のドライバーの視線や表情を読み取ることは重要だし、いざ事故に遭遇しかけても強靭な集中力と冷静さをもってギリギリのハンドリングで切り抜けることができたら素晴らしい。うーん。僕もサイコパスになりたい!
さて。じゃあ、どうすれば僕たち凡人にサイコパスパワー(あくまで善玉の)が宿るのか? 測定によれば、サイコパスの脳波は、常人が瞑想やら眠気があるときに発生するシータ波が、なぜか覚醒時にも多く発生しているらしい。またある説によると、サイコパスの思考状態は仏教の悟りの境地である「今この瞬間を客観的に生きる」という意識に極めて近いともいう。そんなわけで、瞑想の修行に励むことがそのパワー獲得の方法に違いない!
さあ。みんなサイコパスになって安全で機能的なサイクリングを楽しもう! 異常性欲のオマケも付いてたりして。