自転車に乗ったらアルファ波が発生して癒しになるという話。

 

「電磁波有害説」は人類を滅亡の危機に導く!?

ある説によると「電磁波」というものは人体に悪影響を及ぼすらしい。なんでも、ガン、アルツハイマー、アトピー、脳腫瘍などの原因になるDNAの破壊が、それにより誘発されるからだという。恐ろしいのは、そんな電磁波が身の回りのいたるところで発生していることだ。携帯電話やスマホとパソコン。電子レンジとIH調理器、他にも電気毛布にヘアドライヤーと、まったく僕らは電磁波にビッシリと取り囲まれて生活している。
もちろん、人間の体からも電磁波は発生していて、筋肉の収縮や脳内の思考回路も電気信号によって活動している。だけどそれは約0.5~100ヘルツほどの周波数、つまり1秒間に0.5~100回の穏やかな振幅の電磁波によるもので、一方スマホや電子レンジから発生する電磁波の周波数は2・4ギガヘルツというから、10億倍もの周波数の電磁波が細胞をメチャメチャに攻撃しているというコワイ話である。
そんなわけで、スマホを腰の回りに携帯していると、強烈な電磁波により、そのすぐ近くにある大事な大事な生殖器のDNAを損傷して人類滅亡の危機に瀕するなんて説もある。なぬっ! 僕、スマホはいつもズボンの前ポケットに入れてるよ(汗)。どうりで最近、勃起力が不十分なわけだ。っええ。「そら年のせいやろ」って?

 

「電磁波無害説」でシマノもキャットアイも安泰だ。
そう考えると、ロードバイクに跨ることも絶対安全だとは言えないのかも。サイクルコンピュータやパワーメーター、そして電動変速機からも強烈な電磁波が発生しているのだから油断はならん。と、まあこんなことを書くと、シマノさんとキャットアイさんが共同出資でゴルゴ13を雇って僕をスナイプする恐れもあるので、客観論からも話を進めると、実はこの「電磁波有害説」は正確に解明されていない。世の中で電磁波にまったく触れない人なんていないし、被爆量単位も確定されていないので、比較調査がそもそも不可能なのだとか。要するによく分っていないのだ。
逆に「電磁波無害説」を公表している公的研究機関もある。なんでも、電磁波は自然界にいくらでも存在する物なのだから神経質になる必要はないと。人間の体から放出される赤外線は100テラヘルツというトンでもない周波数の電磁波なのに、どうして電化製品だけが身体に悪いのか理由がよくわからん。
そんなわけで僕にしてみれば、スマホがイチモツのすぐ横でギンギンと電磁波を放出したって本当は全然怖くない。いざとなったらバイアグラもあるしなぁ。って、ちょっと違うか?!

 

自転車「アルファ波」で脳に癒しのサイクリングを。
先にも述べたように、人間の身体には約0.5~100ヘルツほどの穏やかな周波数の「低周波」と呼ばれる電磁波が出ている。んで、当然それは人間にとって有益らしい。ご存じ「低周波治療器」によって、肩こりや腰痛や疼痛が治まるのはそのためである。また、最新のうつ病治療ではクスリに代わって、アルファ波に近い周波数の電磁波を脳に当てる「磁気刺激療法」というのもある。こりゃ「電磁波有益説」ですな。
さて、アルファ波というのは8~13ヘルツの脳波で、それぐらいの電磁波だと人はリラックスした無我の状態を作り出し、最高の集中力やヒラメキを得ることができるという。そんなアルファ波が脳の機能を高めるのなら、僕らの好きな自転車だってアルファ波と同じレベルの周波数が発生して、人の心と身体に有益な効果をもたらすことも考えられるのではあるまいか。
もし、自転車の車輪の回転数でアルファ波を発生させるとなるとどうだろう? 例えば、普通のロードバイクで700×23Cのホイールだと、8~13ヘルツということは車輪が1秒間に8~13回転する速さだから、計算すると約60~105km/hで走れば自転車から微弱ながらアルファ波が出ることになる。それで、うつ病治療にもなるし、集中力も高まるし、癒しにもなるということなら、これはスゴイ。まさに走る瞑想だ!
しかしながら60km/h以上の速さとなるとプロクラスでヤットコサであるから、14インチほどの小径車で走れば半分ほどの速さでアルファ波を発生できる計算になる。うぬぬ。小径車ファンの方おそるべしや。自然にそんなことを感じておられたのか。
もう少し考えて、ロードバイクのハブの中に内装変速機のようなユニットを組み込んで、いかなる速度でも内部の遊星ギヤが常にアルファ波と同じ周波数の電磁波を発生する装置を発明すればどうだろう。うーん。アイデアだけは良いかも!? シマノさん。開発お願いします。パテント料はいりませんので。